スティミング(自己刺激行動)
ケアを受けながらウトウトしていらっしゃる方の体が、無意識に動くことがあります。
入眠時特有のピクっもありますが、手や足を伸ばしたりねじったり、手を振ったり払いのけるような動きだったり。
要らないものを排出したり、バランスをとったりする、自動調整の運動だろうと思います。
そんな動きを見ながら、先日ふと、自閉症に特徴的な動きを連想しました。
体を揺らしたり歩き回ったり飛び跳ねたり、音を発したり言葉を繰り返したり、指を動かしたり…。
スティミング(自己刺激行動、常同行動)というそうです。
繰り返して行うことで、感覚や感情的環境を調整していると考えられています。
感覚にインプットを与えることで、ストレスや不安を軽減し、不快を発散したりエネルギーを放出したり、逆にエネルギーを呼び起こしたり感覚を冴えさせたり、バランスを保つ色々な効用があるのでしょう。
発達障害にかかわらず、スティミングは起こります。
貧乏ゆすり、ペン回し、爪を噛んだり、髪の毛をクルクルしたり、手遊びしたり。
心当たりはありませんか?
誰もが自覚なくやっていることにも、スティミング的な面があるのかもしれませんね。
それをしていると落ち着くとか、アイディアがひらめくとか、退屈だとやってしまう癖とか。
個人的には、ウォーミングアップのルーチンにも、これに通じるものを感じます。
昭和の子ども時代は「お行儀が悪い」と止められましたが、今は無理に止めなくてもいいという見方もあるようです。
ただ、他人や自分を傷つけないことや、行為自体を楽しんで集中力を欠いてしまわないようになど、注意は必要です。
ケア中の運動は、必要な調整が済むとスッと終わります。
あの無意識の動きは、ご自身のものか昔の癖の現れか、はたまた前世の癖や守護霊さんの癖だったかも…なんてボンヤリ妄想しました。
昔なぜあんなことをしていたんだろう、時々出るこれは何だろうとか考えてみると、もしかしたら自分や大切な方を受け入れる手掛かりになるかもしれませんね。
意識的にプラプラしたり反復行動をするのも、ストレス発散に良いと思います。
参考過去記事 『「イヤイヤ」体操』
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