リハビリ
リハビリ経験のある方、ご家族がなさっている方もいらっしゃると思います。
「リハビリテーション」はラテン語の「re(再び) - habilis(適した)」から来ているそうです。
リハビリというと、病気やケガによってダメージを受けた身体を訓練して、日常生活が送れるようにであったり、社会復帰を目指したりというイメージがあります。
でも、元々は
リハビリテーションとは何らかの原因によって人間らしく社会生活をできなくなった人がその人が培った名誉を取り戻し、再び人間らしく生きる権利を回復することを意味する言葉なのです。
(熊本保健科学大学ホームページより)
だそうです。
単に身体を戻すだけではなく、心の状態も、社会生活における周囲との関係性も大切なのですね。
また、日常生活が送れることにプラスして、仕事に直結する特殊な能力や趣味や暮らしを豊かにする機能を取り戻せるかどうかは、QOL(人生の質)を大きく左右すると思います。
かくいう私も歌声リハビリ中です。
(3月に甲状腺全摘の『手術を受けました』)
有難いことに、日常生活で喋るには不自由ありません。
手術創は強く押さえない限り痛みもなくなりましたし、首もほとんど制限なく動かせるようになりました。
でもまだ、高い声や強い声は出にくい状態です。
術後約2週間で退院したときには、傷口は繋がっているものの、首の中は修復されきっていない感じでした。
術後1ヶ月くらいすると、傷口近くの内側が時々ジクジクッと痛むようになりました。
癒着していた皮膚が独立して動き始めたのかなという感覚。
術後2ヶ月近くなり、このところ喉ぼとけに圧迫感を感じることが増えています。
手術後は頚部の筋肉の癒着などで喉ぼとけに可動制限が生じるらしく、それがほどけ始めたから感じる違和感なのかなと思っています。
病院ではリハビリ指導やアドバイスしてくださる療法士さんもいらっしゃらないので、解釈もリハビリも我流で直感頼りです。
「回復」には人それぞれ、数ヶ月か数年かそれとも・・・。
歌えるようになるのか、気が重くなることもあります。
リハビリで機能を「回復」するというより、子どもが歌を覚えるように、新しい能力を「獲得」していくと思った方が楽しいかもしれませんね。
ケガから復帰していかれるプロアスリートって、本当に凄いなぁと感じる今日この頃です。
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