摘果の活用
前回、巨峰の袋がけをした話を書きました。
果物は、品質を良くするために、つき過ぎた実を摘んで数を少なく絞って育てます。
摘果(てきか)と言うそうです。
本格的な作業は素人判断では難しいので、袋がけする前にだいたい一枝一房にしてくれているのですが、落としそこなった房が時々残っています。
袋をかけるときにそれを見つけると、良く育ちそうな方を残して、他を切って落とします。
袋がけの手伝いに行くようになって5~6年?もっと経つでしょうか。
行く度に気になるのが、その摘果(てきか)を捨ててしまうもったいなさ。
摘果メロンのお漬物や青パパイヤの料理はメジャーですが、摘果巨峰の活用はあまり聞かないようです。
酸っぱいし渋いし、手がかかるんですよね。
当の農家さんたちは一番忙しい時期なので、摘果のその後どころではないでしょう。
そこで、外野に出来ることはないかなぁと、ここ3年程実験料理をしています。
砂糖漬け、醤油漬け、オイル漬けなど・・・漬ける系はあまりパッとせず。
使えそうなのは、絞り汁。
ヨーロッパの方ではアグリーダと言って、レモン汁のような使い方をするようです。
実をバラシて綺麗に洗い、フードプロセッサーで粗く潰し、ガーゼで漉して搾ります。
発酵止めと殺菌のために加熱して冷蔵庫保存してみたところ、1年経っても大丈夫でした。
旨みは少し増しているかもしれません。
去年はこのアグリーダで粒マスタードを作ったところ大好評!
今のところこれが1番かなと思います。
今年は砂糖煮でシロップを作ってみたりして・・・。
試行錯誤は続きます。
といっても、続きはまた来年になりますが。
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