「ジャンク」と「ダークマター、ダークエネルギー」
私たちの細胞の核にあるDNAのうち、遺伝子の情報が載っているのは2%足らずだそうです。
遺伝子は「体の設計図」で、それに基づいてタンパク質が構築され、体を作ったりホルモンなどの量やタイミングを調整したりしています。
親から子へ遺伝情報を伝えているのも遺伝子です。
では、残り98%は何をしているのでしょう?
使われていない部分や働きが判明していないことから、かつては「ジャンクDNA」という言い方もされました。
ジャンクというと、無駄、ゴミと捉えてしまいがちですが、そこにこそまだ認識されていない機能があるかもしれないと研究が進んでいます。
DNAの解明について考えるといつも、宇宙の物質のことを連想してしまいます。
宇宙の星やガスの雲など、私たちが見ることのできる物質は5%足らずなのだとか。
残りは今の技術では観測できない「ダークマター」と「ダークエネルギー」だそうです。
宇宙に存在する物質の内訳
通常の物質 4.9%
ダークマター 26.8%ダークエネルギー 68.3%
ダークマターは見えないのに重力がある暗黒物質、ダークエネルギーは宇宙の膨張スピードを上げる暗黒のエネルギー。
正体は明らかになっていませんが、宇宙の構造や行く末に深く関わっていると考えられています。
いま観測できる物質をかたち作る数パーセントと、未だ謎に包まれた90数パーセント。
何だか共通するものを感じてしまいます。
これからどんな秘密が解き明かされていくのでしょうね。
0コメント