出っぱり
棒の先まで虫が登って飛ぶように、
雷が尖ったところに落ちるように、
出っぱりは外の世界と出入りしやすい場所です。
体の中、骨にもいくつか出っぱりがあって、突起(とっき)と呼ばれます。
細かく見れば、小さな骨1つ1つの出っぱりにも、突起とか棘(きょく=トゲの意味)とか名前が付いているところはたくさんあります。
行動医学療法的に大切にしているのは、図の左上から、乳様突起、烏口突起、剣状突起。
そして、手首と足くるぶしもグリグリ出っぱったケアポイントです。
出っぱりが外界との出入り口ならば、要らなくなったエネルギーを排出する場所であり、外からの情報をキャッチするアンテナとも考えられます。
猫の手(グー)や手の平でさすることで、排出を促します。
手を当てているとリラックスしますし、突起に繋がった筋肉への働きかけにもなります。
耳の後ろの乳様突起あたりをさすると、首がスムーズに回ったり、顎が動きやすくなったりするのを感じられるかと思います。
胸のうつうつや聴こえにも影響する、大切なケアポイントです。
烏口突起は肩甲骨の一部ですが体の前側に突き出ていて、腕の付け根辺りで触ることができます。
ここには腕や胸の筋肉が繋がっているので、ケアすることで肩や腕の動きが良くなったり呼吸が楽になったりします。
剣状突起は胸の真ん中の骨の一番下端、みぞおちのところにあります。
“吐くに吐けない腹に抱えたもの”が悩ましいときは、ここをさすったり、みぞおちに指で少し圧を加えながら深く息を吐くと、心身が緩んできます。
出っぱりケアで不要不快は上手に排出して、アンテナを磨いていたいなと思います。
過去参考記事
0コメント