烏口突起(うこうとっき)

昨日、母が久しぶりに転んだというのでヒヤッとしました。

昔からよく転ぶ人ではあったのですが、歳をとると笑えない。

家の駐車場に入る2cm程の段差に躓いたというのです。

バランスよく倒れたらしく、同時に両手をついて、微かに鼻をこすって、膝はほとんど打たなかったとのこと。

大事にならなくて良かったですが、時間が経つとあちこち痛むかなぁと覚悟して見ていました。


1日経って、主に肩周りに痛みが出ている様子。

腰掛けたまま手当てしてみると、右肩の烏口突起が1番ダメージを受けていました。

本人は両手を同じようについたつもりだったようですが、瞬間的に利き腕の方が大きくかばったのでしょうね。

烏口突起とは、肩甲骨の前方につき出た突起のことです。

肩甲骨は背中側にありますが、烏口突起は体の前から触ることができます。

鎖骨の下側を肩の方にたどっていくと、腕の付け根より少し中央よりに硬いものが当たります。

強く触ると少し痛いかも…それです。

ここには腕や胸のたくさんの筋肉が付いていて、肩の位置を保つのに重要な働きをしています。

転んで手をついた衝撃が烏口突起に蓄積されるのもわかる気がします。

厳密に言うなら、烏口突起に繋がる靭帯を傷めたということになるのかもしれませんが。


行動医学的には、突起は不要不快なエネルギーの排出ポイントです。

他にも、耳の後ろの乳様突起、みぞおちの剣状突起、手首や足くるぶしなどもあります。

ケア法としては、手のひらで優しく擦ります。

要らないものが出ていくイメージで。

烏口突起はグーで少しコリコリするのも良いですね。

強くすると痛くて反ってストレスになるので、そっとで充分です。


肩こりや腕がだるいとき、寒さで呼吸が浅くなっているとき、妙な力が入っているときにも良いと思います。

バストアップにも効くようですよ。

今日もほんわか

~心と体のほんわか手当て~ ケアサロン ほんわか 堤文子ブログ

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