3つの軸
私たちは普段、地球の重力の影響を受けながら、三次元という3つの軸で動いています。
体を臓器、分子、原子・・・どんどん小さく微細な粒子の集合体だとみなすと、その1粒1粒に3つの運動方向がある訳で、その並びや均衡を調整することで不調を解消しようと提唱されている治療法があります。
『三軸修正法』といって本も読みかじってみましたが、「地球の回転の影響でコリオリの力が・・・」となってくるとなかなか難しくて・・・、私からご説明するのは無理そうです。
ただお陰で、私もケアの中で軸の調整はイメージするなと再発見することができました。
施術の最初に背中に手を当ててクライアントさんの生年月日をイメージしてご挨拶した後、写真の3つの手の形をします。
ケアの師匠が(私の記憶では)1度だけ、ケアの最初にはこの手をするといいよと教えてくださったやり方で、その後その意味まで深く掘り下げる機会はありませんでした。
師匠はいつも三位一体の大切さを仰っていたので、3種類というのには意味があるのだろうとずっと習慣にしていましたが、ようやく腑に落ちました。
三軸で考えると、写真の親指を軸としてご本人にとっての動きは、左から
横:側転のような動き
回転:スケートのスピンのような動き
縦:鉄棒の前回り・後ろ回りのような動き
に当たるでしょう。
このときクライアントさんに触れながら、スムーズな動きを感じる軸もあれば、滞りを感じる軸もあります。
だから良いとか悪いとかではなく、そこからケアのスタートです。
先日面白いことがありました。
最初のルーチンをそこそこに始めてしまったので、何となく気になって、ケアの中盤で改めてこの一連をやってみたのです。
すると、最初は動きを感じなかったのに、スルスルと回転するイメージを得ることができました。
クライアントさんご本人も生まれ変わったようにスッキリしたと仰って、お互いに変化を確認することができました。
整っていくというのは、こういうことかと実感しました。
日々のセルフケアには取り入れにくい話かもしれませんが、そんなこともあるのかなとお読みいただけたら幸いです。
最後に、『三軸修正法』池上六朗先生の言葉をご紹介しましょう。
カラダに不調をもたらしているデキゴトを壊し、カラダのアラインメントを直すと、カラダの内側の自由度が増し、通りが良くなるから、生命のレベルが上がる。
イノチのレベルが低下していたときに、ココロを占めてしまったコダワリは、生命のレベルが高まると、もはやそこには留まれず、自然に解放される可能性が生まれる。
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