食が繋ぐもの

韓国語を習っていた時期がありました。

先生は釜山のご出身で、もう人生の半分くらいを日本で暮らしていらっしゃいます。

ありがたいことに、私が韓国語の勉強をやめた後も、先生とのお付き合いは続いています。

先生の里帰りに合わせて、私の母と釜山を訪ねて、地元を案内していただいたこともありました。


今日は母と一緒に久しぶりに先生のお宅へ遊びに行って、手料理をお腹い〜っぱい頂いてきました。

先生お料理上手なのです。

韓国料理専門店のように、いろいろなメニューを食べさせてくれます。

「自分が食べる料理は適当になるけど、お客さんのために愛を込めて作るから、いつもより美味しい。」と笑っていらっしゃいました。


今日盛り上がったのは、韓国風サバ煮。

材料は和風と同じ、サバと大根と長ネギなどですが、味付けが全く違います。

下煮した大根を鍋に敷いて、その上にサバを並べて、お出汁とニンニク、ショウガ、トウガラシ、コチュジャン、醤油、砂糖など。

大根が柔らかくなるまでじっくり炊いてありました。

ご飯がすすみます。

この頃里帰りされたときにお母さまのサバ煮を食べて、その大根の美味しさに改めて感動されたそうで、私たちのために再現してくださいました。

母と私は初めて食べるニンニクやコチュジャン風味の大根が、先生にとってはお母さんの味。

やはり、小さい頃に家庭で食べた味が生きる基礎になっているのですね、という話をしました。



私の母は、「小さいときはスキンシップが大切。成長してくるとそうそう触れなくなるから、手料理を食べさせることがスキンシップ。」と言います。

仕事しながら大変だったろうに、本当に“ちゃんと”食べさせてくれました。

お陰で、姉も私も大概のものは作ってしまう食いしん坊になりました。

恵まれたと思っています。


様々な事情で家庭の手料理を食べられない子どもさんも居られるでしょうが、可能であれば、おうちご飯を大切にして欲しいなと願います。

いつもじゃなくても、ご馳走じゃなくても、お母さんお父さんと限らなくても…。

大人になってからも、自分を思って作ってもらったご飯をいただくと、こんなに幸せになるんですものね。



★★★本日のメニュー★★★

チャプチェ(韓国風春雨の炒め物)、ズッキーニのチヂミ

トッポッキ、サバ煮、カワハギの珍味韓国風、キムチ

玄米入りご飯、トック(韓国風雑煮)、トックの蜂蜜がけ、リンゴ、コーヒー

今日もほんわか

~心と体のほんわか手当て~ ケアサロン ほんわか 堤文子ブログ

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