動き出す季節
昨日は二十四節気「啓蟄(けいちつ)」でした。
カレンダーを見た20代の子が
「それって何ですか?」
と訊くので、
「お天気情報とかで聞いたことない?冬眠していた虫がゴソゴソ動き始める頃よ。」
と答えると、
「いゃ~ん、気持ち悪い~~~!」
と言われてしまいました。
説明が悪かったか・・・。
虫が動き出すと聞いてワクワクの春をイメージする人もいれば、気持ち悪いと思う人もいるのですね。
「啓蟄(けいちつ)」は、現代の暦では3月6日ごろに当たる。土の中で冬ごもりをしていた虫や動物たちが、陽気に誘われて外に出てくる頃のこと。「啓」には開く、「蟄」は閉じこもるという意味がある。桃の花が咲き、青虫が羽化してチョウになり、一雨ごとに春の気配を感じる。「啓(ひら)く」とあるように、目標を立て、何かを始めるのによい頃だ。
まさに昨日、今シーズン初のモンキチョウを見ました。
陽気に誘われて・・・がくせもので、この時期ザワザワして心の調子を崩す方もおられます。
体の方も、寒さを乗り切るために硬くしてきたので、さあ動き始めるぞ!と思ってもミシミシ軋んで活動できなかったり。
春の不調なら、春の中に見つかるものをお薬にしてはどうでしょう。
ツクシや菜の花、フキノトウなど、春の山野草はホロ苦くて目が覚めます。
ちょっと歩いてみると、あちこちから梅の香りがしますね。
メジロが蜜を吸いに集まっていたりします。
ツバメも帰って来ました。
天然のアロマや、動物を可愛いと思う気持ちも、私たちを元気にしてくれますね。
我が家では、沈丁花(じんちょうげ)が咲いています。
それはそれは良い香りです。
あまりの心地よさに、「沈丁花さん、ありがとう。」と思ったら、さらにググッと幸せ感が増しました。
生きものの力、育む自然の力、お世話する人、天地と今ここの連なりに想いを馳せ感謝すると、ただの「ありがとう」もこんなにパワフルに発動するのかと再確認しました。
ザワつきがちな春を正気で過ごすため、自然は素敵なものをたくさん用意してくれています。
感謝しながら、楽しんで過ごしましょうね。
あなたの春のお気に入りも教えてくださると嬉しいです。
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