縁の下
昨年はコロナ禍で見送った発心コンサートが、今年は10/8(土)~9(日)開催されました。
1993年に久留米市草野町の発心(ほっしん)公園で始まった音楽イベント。
2014年から水天宮に会場を移して以降、私も出演やスタッフとして毎年楽しませていただいています。
前年イベントが終わった時点から、次の段取りが始まります。
出演者のアテンドやチラシなど、数ヶ月に渡る準備。
毎回たくさんの皆さまが協賛をお寄せくださいます。
ご近所の皆さまにもご挨拶。
舞台資材をトラック一杯に積んで、仲間が宮崎から旅して来てくれます。
水天宮さんはいつも清らかに整えられ、迎え入れてくださいます。
お祓いを受け、賜ったお札はいつも舞台に掲げられます。
舞台設営の雄姿はカッコイイ!惚れ惚れします。
照明は、ステージはもちろん、お客さまの動線や杜の木々も照らします。
私たちを音で繋ぐ音響機材が組み上がっていきます。
今年2日目は雨予報のため、降ったとしても続行できる段取りまで。
美味しいものや手作りのクラフトなど、出店の支度も進みます。
本部テントでは、ご案内と協賛チケットや出演者CDの販売など。
全国からミュージシャンたちが集まってきます。
お客さまがいらして、思い思いに散策したりテントを張ったり腰掛けたり。
軽快なMCにワクワクが膨らみます。
そして本番、今年は2日間で29組のパフォーマンスが繰り広げられました。
場面転換に働き通しのスタッフですが、打ち上げ前に可能な限り機材を片付けてくれます。
限られた時間での懇親会~2次会3次会…これがまた醍醐味で。
翌月曜日はイベントのプロアマ混じって舞台をバラして境内を清掃、みんなでお疲れ様のお弁当と余韻を味わいました。
神様に感謝のご挨拶をして、皆それぞれの場所へ帰って行きます。
私が携わるところなんて極々一部で、知らないことや思いが至らないこともたくさんありましょうが、これだけ書いてみて、音楽の表舞台は1行だけです。
後はぜ~んぶ縁の下。
華やかに輝くミュージシャンたちの日々の努力も支度も重たい荷物を携えた旅も縁の下。
ミュージシャンも自分の出番以外は裏方として働いたり、スケジュールが可能な限り舞台の設営や撤収に加わっています。
そして運営側の誰もがきっと、お客さまはそんなこと知らなくていいから、ただただ一杯楽しんでくださればいいと思ってる。
そんな仲間に縁していることが有難く誇らしいです。
また来年、お会いできますように。
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