蝶か蛾か
外掃除をしていたら、緑色が美しい蛾(のようなもの)が死んでいました。昆虫に特別詳しくはありませんが、形的に蝶ではなさそう。
ネット検索してみると、アオシャクという蛾の仲間のように見えます。
そうであれば、俗にいうシャクトリムシの成体で、毒はなさそう…?
勝手なイメージで、何となく、蝶はキレイなもの、蛾は汚くて害がありそうなもの、という気がしてしまいます。
確かに、ツバキなどに卵を産むチャドクガは、卵〜幼虫〜成虫まで毒針があって、触れたら大変!
たとえ触れなくても風で飛んだ毛が刺さっただけで痛い痒い炎症を起こすので、要注意です。
でも、カイコも蛾の仲間ですが、毒はないどころか、絹糸を作り出してくれる大切な存在です。
毒を持つ蝶もいるそうです。
オオカバマダラという蝶は、幼虫期に食べる葉の毒を貯め込んで成虫となり、それを知らずに食べた鳥はしばらくすると、羽毛が逆立ち、吐き気やけいれんに苦しみ、やがて吐き出してしまうのだとか。
そういう経験をした鳥は、二度と食べなくなるそうです。
自分にとって害があると経験して学習して手を出さなくなるなんて、鳥も賢いですね。
人はどうでしょう。
ワイドショーで専門家と名乗る人が「これは蛾です。」と言うのを聞いただけで、全否定したり毛嫌いしたりしていないでしょうか。
本当に蛾なのか?
蛾だったら全部悪いのか?
誰に有害なのか?
自分にも害があるのか?
駆除が必要なのか?
棲み分ければ済むものなのか?
美しい蛾(のようなもの)の死骸を始末しながら、報道について考えてしまいました。
鵜呑みにせずに、ちゃんと自分の感覚を働かせないといけませんね。
0コメント