水切り
豆腐の水切り、計画的にしますか?しませんか?
お料理しないからピンと来ないという方もおられるでしょうが、ひと手間かけると水っぽさが抜けて豆腐料理はグッと美味しくなります。
王道は、キッチンペーパーなどで包んで、軽く重石をかけて数十分~数時間。
ちゃんとしようと思うと時間がかかるのです。
軽く茹でたり、2~3分レンジにかける方法もあります。
ただ、温度も食感も変わるので、何を作るかメニューによりますよね。
調理に備えて計画的に水切りしておくなんて、私は滅多にないので、
「あ、豆腐使おう!」
と思い立ったときは、直接握ってじわっと絞ります。
形を損なわない程度に、少しずつ水が滲み出てくる圧とスピードを加減しながら押すと、いい感じに水気が抜けます。
実はこの感覚がケアと似ているのです。
不具合の箇所をグイグイ勢いよく押すと、体は構えてしまって硬直します。
豆腐ならぐちゃぐちゃに崩れてしまいます。
ただ手を当てて相手に任せるだけでは、水切りの進まない豆腐のように変化が生まれず、時間がかかり過ぎることもあります。
緊張や反発を生まない程度、かつ、動きが生まれる圧とスピードを加減することが必要です。
それが上手く合致すると、要らないものが抜けて、気持ちの良い変化に繋がります。
手当ては非言語のコミュニケーション。
これくらいなら受け入れられるのか、拒絶されるか、じっと待つか、多少の痛みや違和感を伴っても変化が早いよう働きかけるか。
自分が正しいと思うことばかり一方的にやっていてはダメだなと思います。
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