推し
スタンダードジャズに『What a difference a day made』という曲があります。
愛するあなたに「君は僕のものだよ。」と言われて、昨日までの孤独で憂鬱な日々が一変してしまった・・・そんな恋する気持ちを歌っています。
邦題は『縁は異なもの』。
人やものを深く深く好きになるとき、理由なんて説明できないことがありますね。
「縁」としか言いようのない、偶然を超えた「異な」何かを感じます。
先日TVの旅番組で、ある俳優さんがお寺を訪ねていました。
たくさんの仏像が並ぶ中、ご住職が
「好きな仏様、ご縁を感じるものを見つけて、そちらをじっくり鑑賞するのも1つの楽しみ方ですよ。」
というようなことを仰ったのに、
「推しを見つけるんですね?」
と答えていらして、まさに今どきでピッタリの表現だなぁと思いました。
「推し」という言葉は、1990年代頃にはアイドルファンを中心に使われていたようです。
今ではすっかり現代用語に定着しました。
好きな人やもの、応援したい人やもの、人に勧めたい程に気に入っている人やもののことを指します。
アイドルやアニメのキャラクターはもちろん、俳優さん、ミュージシャン、飲食店やメニュー、ペット、皆さん様々な「推し」があって、面白いのはそれぞれに違うところ。
縁するものは人それぞれなのだなぁと思います。
「好き/嫌い」で言うと角が立つところを、「推し」と言うと違いも尊重し合えるような印象を受けるのは私だけでしょうか。
「推し」の効用もあるようですよ。
・人生に楽しみができた
・元気をもらえる
・人生が豊かになった
・人生に充足感を感じるようになった
・毎日が充実する
そんな調査もあります。
ネガティブも吹っ飛びそうです。
「推し」にときめいて、「推し活」で毎日ワクワクなんて良いですね。
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