お母さんの温もり
先日、いつもブログを読んでくださっている年上の方が、
「(ブログを読んでいると)おふくろに言われてるみたいな気持ちになる。」
と仰っていました。
忘れていたことを思い出させてくれる、と。
もう数年前ですが、こんなこともありました。
時々ケアを受けに来てくださっていた70代の男の方がポツリと仰いました。
「手があったか〜い。おふくろの手みたい。」
いくつになってもお母さまの温もりは恋しいものなんですねなんて話をしていたら、小学2年生のときにお母さまを亡くされたとのこと。
「お母さんとこに行きたい」と泣きじゃくる妹さんを小2のお兄ちゃんはどんな思いでなだめていたのでしょう。
手を当ててからずっと滲み伝わっていた淋しさはこれだったのかなぁ。
そう感じる色々を聴かせてくださいました。
時に人生の大先輩の母親役にもなる不思議。
幸せな仕事です。
私たちが活動するエネルギーの約95%は、ミトコンドリアという細胞内器官が作り出しています。
普通の細胞の遺伝子は父親と母親の両方から受け継ぎますが、ミトコンドリアは母親の遺伝子だけを引き継ぎます。
考え感じ動くための動力が母親に由来しているのですから、お母さんに頭があがらない訳です。
もしかしたら、お母さんに良い思いがない方、思い出の無い方もおられるかもしれません。
嫌なテーマだったらごめんなさい。
でもどうあったとしても、生命体として見れば、「お母さん」という思いを自分の内に向けることで、生命力が湧いてくるのではないかという気がしています。
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