口と肛門
子どものころ星新一さんのショートショートが好きで、学校の図書室で借りて沢山読みました。
今でも思い出すエピソードの1つが『親善キッス』。
(ネタバレになりますが、)地球の調査隊が宇宙を旅して辿り着いた星には人類とよく似た生命体が暮らしていて、中には美女も居たので、地球の挨拶だと称して色んな人とキスしまくったら、その星の人たちは口と肛門の役割が逆だった…というような話。
人間は口から食べて肛門から排泄しますが、口と肛門が同じ1つの器官になっている生き物もいます。
例えばクラゲなどは、口から食べたものを消化吸収したら、食べかすはまた口から外へ出すのだそうです。
食事と排泄のモードを自然に使い分けているのでしょうね。
ふと、人間の手はどうだろうと考えました。
愛のある手で触れられると、癒されたり元気になったりします。
朝日に手をかざすと、エネルギーを吸収している感じがします。
一方、手から疲れや不要なエネルギーを抜くお話(灰汁を絞る)はここでも書きました。
そんな時の手は、ある意味で排泄口です。
もし排泄モードのまま不用意に手を使ったら、触れるもの全てをうんこまみれ(失礼。)にするかもしれない…なんて想像してしまいます。
実際に汚れが見えはしませんが、そんな手でモノを作ったり商品を扱ったり料理したりしたのでは、良いものが出来そうな気がしません。
言葉もそうですね。
愛も語るし、同じ口から愚痴も毒も吐きます。
身近な心を許した人ほど無頓着な言葉を浴びせて、うんこまみれ(失礼。)にしてはいないでしょうか。
お通じと同じように、ネガティブもちゃんと排泄しないと、病気に繋がるかもしれません。
気を付けないといけないのは、時と場合と出し方… ←自戒をこめて。
モードを上手に切り替えて、良いものを摂ることもスッキリ出すことも大切に過ごしたいですね。
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