安心する言葉
病院に行くのが嫌な方、結構おられるのではないでしょうか。
意を決して受診したら、「こんなに悪くして!」と怒られたり、「いずれ大変なことになるよ!」と脅されたり…。
患者を思って仰っているとすれば、局面によっては大切なことです。
でも、心無く言い放たれる場面を経験したり見聞きしたりすると、具合が悪い以上に気持ちが凹んでしまいます。
恐怖や不愉快が先に来てしまうのはいかがなものでしょうねぇ。
甘やかしを望む訳ではないのです。
安心する言葉をかけてもらうと、あぁ有難いなぁと元気が湧きます。
月に1度お会いするクライアントさんとの、少し前の出来事です。
大変な鬱を経験されたこともあるので、いつもそっと様子を気にしています。
体の痛みについてはお話されますが、心の調子はご自分からはあまり仰らない印象。
仰向けで頭を触ると、首~後頭部がカチカチです。
春から色んな環境の変化もあったので、少し負担が来ているのだろうなと感じました。
「まぁ…、ボチボチいきましょうね。」
とだけお声かけしたと思います。
すると途端にフッと、カチカチの首が緩みました。
「わぁ!今一気に緩みましたよ。」
とお伝えすると、
「人の言葉って大事ですね。有難いですね。」
と仰っていただいて、今度は私の心がブワ~っとなりました。
きっと、医療や施術の現場に限ったことではないはずです。
誰かの言葉で、抱えている痛みや辛さや緊張が和らぐことがある。
私たちの真心の言葉が、誰かの助けになることがある。
言葉かけって大事だなぁとしみじみ再確認しました。
そして、心に届く言葉を貰ったときには、私も「ありがとう」を伝えようと思いました。
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