人体の骨の半数は手足にあり
人間の体の骨は約206個あります。
赤ちゃんのときは約305個、それが成長に伴いくっついたりしていき、成人では200個くらいになるのだそうです。
手の骨は片手で27個。
足の骨は片足で28個。
体全体の骨のうち、1/4が両手、1/4が両足にある計算になります。
つまり、骨の半数は手足にあるということです。
いかに複雑な構造か解ります。
レオナルド・ダ・ヴィンチは、
「足は人間工学上、最大の傑作であり、そしてまた最高の芸術作品である。」
と言ったそうです。
交通事故の後遺症で、左腕に不具合を抱えていた頃がありました。
特に左手首を反そうとすると痛くて、顔も洗えないのです。
4つ目の病院(整骨院)で、手根骨がうまく填まっていないのを見つけて調整してもらい、ようやく日常を取り戻せました。
レントゲンには映らない微妙なズレや動きの悪さが、痛みを引き起こしたりQOLを低下させたりするのです。
そんな出来事がケアの道への入口になったのですから、人生って面白い。
ケアをしていると、手や足の骨が固まって、連結や動きが悪い方がおられます。
大概が腰痛や首肩の痛みに繋がっています。
そんなときは、固まりを少しずつほぐして、指がバラバラに動くようにしていきます。
指は分かれているところだけではなく、手の平の中を手首まで、足の甲の中を足首まで続いていると思って触ります。
このケアをしているとき、私はいつも、汚れたまま乾いてカピカピに固まってしまった筆が思い浮かびます。
力任せにほぐすと毛が千切れたり抜けたり筆が痛むので、少しずつ捌いていきます。
干からびた色の成分がポロポロ落ちるように、固まっていた老廃物が抜ける感じがします。
頑固な時には、水(エネルギー)でふやかしながらほぐします。
筆が復活したら、薫り高い墨汁やキレイな絵の具(元気なエネルギー)をまた沢山含むことができるようになる。
そんな妄想をしながら、施術を楽しんでいます。
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