また咲けばいい
もう随分前になりますが、素敵なCMがありました。
散り始めた桜の下で女性が烏龍茶を飲みながら、
「また咲けばいいと桜が言っている。」
というもの。
バックにはキャロル・キングの So Far Away が流れていました。
ネットで調べると、及川リンさんがカバーしたものだったようですが、肝心のCM動画が見つけられずにいます。
巡る季節と、大切な人を置いて旅立つ愛の歌がマッチして、とても印象的でした。
So far away
Doesn't anybody stay in one place any more?
遠く離れてしまうの
人は1つの場所にとどまることはできないのかしら?
花が咲くと、あぁここも桜だったなと改めて気がつきます。
年間他の三百数十日は素通りしておきながら、散り際には淋しくなったりして、我ながら勝手なものです。
花ではない時期も、植物は自分の命を生きて成長しています。
お世話をしてくださったり、そっと愛でてくださっている方もおられるでしょう。
朝ドラ『カムカムエヴリバディ』の時代劇大部屋俳優・伴虚無蔵さんの教え、
「日々鍛錬し、いつ来るともわからぬ機会に備えよ」
にも通じるなと思います。
いや、そもそも植物は、花以外の時期を鍛錬だなんて思ったりしないのか?
でも子孫を残すための機会だから、やっぱり備えているのか?
そんな妄想が行ったり来たり。
ケアの師匠がよく、
「エネルギーは使って無くなったらまた作ればいい。」
と言っていました。
「カラになることを怖がらなくていい。
その為には日々鍛錬です。」
と。
春、新生活に旅立っていく仲間もいます。
ここではない何処かでまた美しい花を咲かせて、花の時期もそうでない時期も周りの方に愛でられて巡っていって欲しいなと思います。
私のことを見守ってくれる皆さまにも、改めて「ありがとう」を申し上げます。
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