気を通す
先日、まな板サイズの鯛をいただきました。
釣った方が内臓は抜いてくださっていたものの、あまりの大きさに鱗を剥ぐにも下ろすにも四苦八苦。
でもきちんと血抜きされていたお陰で、お刺身~皮や骨周りのお吸物~兜とカマの煮物まで、2日がかりでとてもとても美味しく頂きました。
「津本式 究極の血抜き」という魚の調理法がテレビで紹介されているのを観たことがあります。
津本光弘さんが伝えていらっしゃる手法で、魚の血管にホースを当てて水圧で血液を除去するのだそうです。
「魚の臭みの原因は血液が腐るから。ならば徹底的に血を抜けばいいんです」とのこと。
そこから料理人さんの手に渡って熟成をかければ、軽く1ヶ月はもつとか。
海外でも話題だそうで、処理した魚を海外へも送っておられました。
https://www.pen-online.jp/news/food/tsumotoshiki/1 より引用させていただきました
血が抜ける様子を見ていると、なんだか真空の吸引カップで汚血を吸いだす中国鍼の治療を思い出してしまいます。
そして、ケアで気を通すときもにも似ているなぁと思います。
気の通りが悪いとき、その場所と拮抗するところを両手で挟んで気を流すことがあります。
例えば、右肩と肝臓に片手ずつ置いて気を流す…とかです。
AからBへは流れるのに、BからAへは流れにくいこともしばしば。
そんなとき、AからBに向かって気を送っていると、血抜きみたいに不要なものが流れ出て管がきれいになっていくような感覚があります。
あとはご本人がご自身をおいしく熟成させていかれることを願いつつ…。
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