全身タイツ
今日のクライアントさんは月に1度ケアを受けてくださっている方で、
ク「数日前から左脚が痛い。座骨神経痛かな?」
とおっしゃいます。
私「何かしましたか?」
とお尋ねしても、心当たりがないとのこと。
チェックしてみると、左臀部はもちろん、昔痛めた右肩も辛そうだし、左腕の肘から下がパンパン。
ク「なんでやろ~か?」
私「さぁ、(お仕事柄)重たいもの持ったか、すご~く怒ったか、念の強いものに触れたか…」
ク「!!」
思い当たる節があられたよう。
この頃遭遇したトラブルの話を聴かせてくださいました。
そんなうちに体も緩んでホッとして、お腹もグルグル~っと動き出して、ケアの後半はスヤスヤ眠っておられました。
ケア後は痛みもなくなって、私もひとまず安心しました。
原因は1つではないし、解消策も1ヶ所ではないことが多いです。
本人が痛みや不具合を訴えておられる箇所をどうにかすれば良いという訳でもないのですよね。
人は強い痛みがあるとき、それをずっと感じているのは辛いので、だんだんと麻痺させて感じないようにします。
なので、訴えよりもっと悪いところや自覚のない場所があったり、原因は他にあることもしばしば。
急激に痛みの出た箇所が解消すると、ボスキャラ登場!とばかりに本当の問題がにじみ出てきたりもします。
ご自身の訴えは受け止めつつ、心と全身の状態を眺めるよう心がけています。
例えば、シャツを変に被ってお腹が出たとして、裾だけいくら引っ張ってもダメですよね。
肩回りがゴニョゴニョになってたら、そこから治さないと意味がありません。
私たちは全身タイツを着ているようなものなので、腰が突っ張るからといって腰だけ触っても、なかなか解消しなかったり繰り返したりします。
首は?肝臓は?手首は?足首は?お尻の筋肉は?膝裏の筋は?息は吸えてる?頭は忙しくない?
全身のたるみや突っ張りが解消されて、その人らしく整うように願いながらケアをします。
じゃぁ、自分でケアをするとき、どこからどう触ったらよいものか…。
尋ねられたときは、全身どうぞ、お好きなところからどうぞとお答えします。
人から労ってもらったら嬉しいように、自分にかまってもらうと自分の心も体も間違いなく喜びます。
全身タイツですから、どこを触っても繋がっています。
そのうち慣れてくれば、触って気持ちいいところ、必要なところに自然と手が行くようになります。
気持ちいいなぁ、喜んでいるなぁ、そういう感覚を大切に味わっていただければと思います。
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