カクテルパーティー効果
学生時代、音響の授業で「カクテルパーティー効果」について教わりました。
パーティー会場などたくさんの人がいて色んな音がしていても、自分が話している人の声は少し大きく聞こえる。
脳が選択的にその人に注意を払うため、その人の声は大きく、他の音は小さくなる。
そんな効果のことです。
洒落た言い方をするものだと思いました。
カクテルパーティーでなくても、居酒屋の会話と思えばイメージしやすいかもしれません。
周囲が多少騒がしくても、目の前の人との会話は割と成り立つものです。
脳梗塞サバイバーの知人が、闘病後、聴こえ方が変わった気がすると教えてくださいました。
・周りが騒がしいと、聴きたいものを聴き取りにくい。
・街中やライブ会場などうるさいところが辛いときがある。
診断はドクターの領域ではありますが、高次脳機能障害の1つ、選択性注意障害というものかもしれませんねとお話しました。
病気やケガで脳に損傷を受けると、体の麻痺だけでなく、高次脳機能障害となる場合があるそうです。
集中力が続かなくなったり、注意できるキャパが減ったり、沢山の刺激の中から選択的に注意を向けることが苦手になったり。
「カクテルパーティー効果の消失」もその1つのようです。
聴きたい音だけに注意を向けることができず、要らない音も全部均一に聴こえてしまうとしたら・・・さぞうるさいだろうな、疲れるだろうなと想像します。
会話するにも何を言っているか聴き取り辛かったり、思う以上にエネルギーを消耗するかもしれません。
では、接する側には何ができるでしょうか。
ゆっくり1つずつ話したり、適度に休みをとったり。
なるべく静かで集中しやすい環境を設定したり。
運動機能は目に見えるかもしれませんが、どれくらい聴き取れているかは見えにくいです。
脳疾患によるものだけではなく、元々選択の苦手な脳特性の方や、補聴器の方にも当てはまることがあるでしょう。
うるさくないかな?疲れていないかな?伝わっているかな?
コミュニケーションはやっぱり思いやりなのだなぁと思いました。
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