炎症

先日アイロンをかけていたら、指にチッと当ててしまいました。

久しぶりの出来事に、

「あ~、アイロンって当たると火傷するんだった・・・。」

とのんびりしたことを思いながら冷やして手当てしました。

ちっちゃい火傷1つで、こんなに暮らしやすさも気分も落ちるものかと驚きます。



炎症を抱えて暮らすのは辛いものです。

火傷、捻挫、歯痛、胃炎、風邪…など、外傷や感染性の細菌やウイルスなどと戦う炎症。

生活習慣から慢性的な炎症につながる場合や、自分の体の中にあるものを敵と誤認して攻撃するアレルギーや免疫系の病気からくる炎症もあります。

赤く腫れたり熱を持ったり、痛んだり動かせなくなったり、傍から見ても痛々しいこともあれば、臓器の炎症などは外見ではわかりませんし、自覚症状のないこともあるでしょう。


「世の中や人に対して怒りを持ち続けているのは、体の中に常に炎症を抱えているようなものだ。」

と仰る方がいました。

確かに。

怒るとエネルギーを消耗しますし、感情が肉体を傷つけてしまうのは実際あることです。

炎症は、恒常性を保つための大切な反応です。

無理に止めてしまうと、体を守る働きを弱める場合もあります。

怒りや悲しみも無理に押し殺してしまうのはよろしくないと思います。

でも、細胞の炎症が続くと、硬化や硬変など重症化しかねません。

心も硬くならないよう、感情の炎症を長引かせないコツを掴めたらいいですね。



捻挫やコリに湿布薬を使われる方もおられるでしょう。

急性期には冷やすのは知っていても、その後、冷湿布と温湿布と迷われたことはありませんか?

この頃は「冷感/温感」と書いてあるものもあります。

「感」が表すように、メントールなどで冷たく感じるか、トウガラシエキスなどで熱を感じるかの違いなのだそうです。

多少のひんやり/あったか効果はあるにせよ、抗炎症・鎮痛作用のある成分(ロキソプロフェンなど)は別に入っているので、好みで選んでいいのだそうです。


冒頭に書いた火傷には、湿潤療法タイプの絆創膏がよく効きました。

傷を乾かさないので痛くないですし、かさぶたもできません。

自分の体液を保って治す、自然治癒力を活用した療法。

特に薬効成分が入っている訳でもありません。

技術に助けてもらいながら、自分の力で治す、理想的だなと思います。



気持ちが炎症を起こしているときにも、ペタッと貼って治せるものがあれば良いのですが、そうもいきませんね。

ただ、人に助けられることは多いです。

クールな人に相談するか、あったかな人に聴いてもらうか。

自然治癒力が湧くように包み込んでくれる人か。

これもその時々の縁で選んでいいのだろうと思います。

ベースに愛のある方ならきっと、抗炎症・鎮痛作用をもたらしてくれるはず。

また逆に、そんな風に誰かの役に立てたら素敵なことですね。

今日もほんわか

~心と体のほんわか手当て~ ケアサロン ほんわか 堤文子ブログ

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