ほとびらかす
身も心も疲れ果ててカラカラのガチガチ。
背中に活力もなくペラペラ。
「あぁ、これはきつかっただろうなぁ。」
と思いながら、そんな方をケアさせていただくことがあります。
エネルギーが干上がってしまっているのですね。
潤びる(ほとびる)ー水気を含んでふくれる。ふやける。
は全国共通のようですが、干からびたご飯粒を水に浸けて柔らかくするときなど、皆さんのところでは何と言いますか?
うちの辺りでは「ほとびらかす」とか「ふやかす」と言います。
「お茶碗ほっとったけん、カピカピんなっとる。
しばらくほとびらかしとかんと落ちんばい。」
みたいな使い方です。
干上がった体は、ゆっくりほとびらかすようなイメージで手当てします。
水よりお湯に浸した方が早く潤びるように、辛いときはセルフケアより施術を受けた方が早く元気になれることもあります。
でもどちらにしても、カピカピが潤びるためには、それなりの時間も必要です。
ゆったり施術しながら、痛みや辛さや不安が緩んで潤びていくのを待ちます。
本当に、カピカピのご飯粒がふんわり戻るように、干上がった土が水を吸うように、カラカラだった体は潤って活力が蘇ってきます。
ある程度すると、ホッとされたなというのがわかります。
そう感じる頃には寝息が聞こえてきたりして、合格をいただいたような気持ちになるのです。
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