丸か四角か円柱か

トイレットペーパーをある面から見れば丸です。

別の面からだと四角く見えます。

全体を捉えると円柱です。


学生時代、建築系の友人たちはパース(遠近法)を学んでデッサンを練習していました。

3次元の世界を2次元の紙の上で表現する際に、近くのものは大きく、遠くのものは小さく描くことで、遠近感を出す方法です。

アイレベル(目の高さ)をどこに置くかでも、見え方が異なります。

上手く描けていないと素人にも何となく違和感があるもので、大変だなぁ凄いなぁと眺めていた記憶があります。



ネットの情報も、近く(よく目に触れるもの)は大きく感じます。

調べようとすればする程、声高な側の情報がどんどん目に入って、だんだん真実に思えてきたりして。

でも、本当にそうかな?

炎上の最中では、別の面を知る人は冷静に口をつぐんでいるかもしれません。

1つのアイレベルだけで、誰かを裁いてよいものでしょうか。



「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い。」

「罪を憎んで人を憎まず。」

立場が変われば、心情も信条もそれぞれでしょう。

昔は、村のおきてに従わない者への制裁として、その家を「村八分(仲間はずれ)」にしました。

それでも残り二分(火事と葬式)は例外として付き合ったという説も聞きます。

聖書には、姦通罪で石打ちの死刑にされようかとする女性をめぐって、イエスが

「あなたたちの中で罪を犯したことのない者が、まず、この女に石を投げなさい。」

と言うと、年長者から一人また一人と立ち去り誰も石を投げることができなかった、というお話があります。


敏感な方や心身が弱っているときは、他人への誹謗中傷を見るだけで、自分も傷ついてしまいます。

潜在意識には主語がないそうです。

他人に向けた思いや言葉は、そのまま自分にも向けられることになります。

「人を呪わば穴二つ」にならないよう、慎みましょう。

今日もほんわか

~心と体のほんわか手当て~ ケアサロン ほんわか 堤文子ブログ

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