百会
長い髪をいつも頭の上にキュッとお団子に結っていらした女性が、バッサリ髪を切られました。
「シャンプーも楽になったでしょう!?」
なんてお話していたのですが、髪を切って数ヶ月、実は違和感を抱えておられた様子。
顔はたるむし浮腫むし、頭皮が痛いとのこと。
なんでかなぁと思いながらずっと頭皮をマッサージしていたそうなのですが、
「髪をひっつめなくなったからだと気づくのに3ヶ月かかりました。」
と仰います。
そういえば、芸能人がヘアメイクさんに
「(髪を)ギューッとひっつめて(顔を)引き上げて!!」
とオーダーしているのを観たことがあります。
私も経験がありますが、そうやって結んだ髪を解くと、頭皮が痛~くなります。
それに、引き上げられていたものがズドーンと落ちてきて、顔も重た~くなります。
長年のひっつめ癖が影響していたなんて、不快の一因は思わぬところにあるものだなぁと教えていただきました。
頭のてっぺんには、百会(ひゃくえ)というツボがあります。
両耳を結んだ線と、鼻から真上に引いた線が交わるところ、少し凹んでいることが多いです。
百(多種多様)のツボの道が会う(出会う、交わる)という意味で、様々な症状に効果がある万能のツボと言われます。
頭痛、肩こり、目の疲れなど、顔や頭の症状。
自律神経の働きを整えてくれるので、ストレスや不眠にも・・・。
体の一番上にあるツボなので、百会を刺激することによって内臓を「引き上げる作用」があるとも言われます。
私には、ビーチボールの空気栓みたいなイメージがあります。
そこが硬いと、空気の出し入れに難儀します。
柔らかいと、自由に圧を調整できます。
体の1番上にある気の調整口が百会です。
中指などの腹で、百会を探してみてください。
そっと温める感じで触れていると、気持ちが楽になってきます。
頭頂部のあたりを2~4指の腹で優しくマッサージするのも気持ち良いと思います。
強く揉む必要も、ツボにジャストミートする必要もありません。
百会を刺激して、内臓やいろんなものが引き上がりますように。
0コメント