受け取り方それぞれ
こんな和歌がありました。
手を打てば
女中答える
鳥逃げる
鯉は集まる
猿沢の池奈良の猿沢池は、興福寺が行う「放生会」の放生池として有名。
放生会とは、万物の生命をいつくしみ、捕らえられた生き物を野に放つ宗教儀式。
仏教の法話によく用いられる和歌です。
詠み人知らずで、言い回しも色々なバージョンがあるようです。
池のそばで手を打ったとします。
その音に反応して、女中さんなら「は~い!」と答えてお茶を持って来てくれたりします。
鳥は驚いて飛び立ちます。
鯉は餌を貰えると思って集まって来ます。
「1つの事にも様々な受け取り方がある」ということですね。
同じ言葉でも、すんなり聴けるときと、穿って捉えてしまうときがあります。
言い手の心を察知して反応してしまうこともあるでしょう。
でも、受け取る自分の心が勝手に作り出しているだけかもしれません。
思い込みバイアスには気を付けないといけないなぁと思うのが1つ。
もう1つは、周りを惑わせない伝え方を心掛けなきゃとも思いました。
どうしたら目当ての人に受け取って貰いやすいか、心遣いを大切にしたいです。
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