固体もほんとはスカスカだろう話
長崎県東彼杵郡に『あんでるせん』という不思議な喫茶店があります。
2000年前後だったか、私も知人に連れて行ってもらいました。
そこではマスターが、スプーンがぐにゃぐにゃに曲がったり、念写や予知めいたことなど、とにかくビックリなことを目の前でたくさん体験させてくれます。
超能力なのかマジックなのか、色々と論争もありました。
マスターは「マジックです。」と仰っていたようですが、実際のところがどうかより、「固定概念を取っ払う体験」こそが要だったと思います。
単純な私は、お店に行ったその夜不思議な夢を見ました。
私は水槽の前に座っていて、横にいるガイドのような人が、水槽の側面から
「ほら、手を入れてごらん。」
と促すのです。
え!?ガラスを突き抜けて?戸惑う私に、
「ほら、大丈夫だから、通るから。」
手を伸ばしてみると、何の抵抗もなくガラスを通り抜けました。
指先にはありありとした水の冷たい感触と、ピチャピチャいう音。
(私の夢は、色も匂いも感触も音もあります。)
ほんとだ!!!
「ガラスだってほんとはスカスカで、自由に形が変わるんだよ。」
ガイドが教えてくれました。
物質は原子の集まりで、原子は原子核とその周りを回る電子で出来ています。
原子核はプラスの電荷を持つ陽子と電荷を持たない中性子で構成されていて、そこにある陽子の数で元素の種類が決まります。
「すいへーりーべーぼくのふね(水素、ヘリウム、リチウム、ベリリウム・・・)」なんて、元素記号を覚えましたね。
ざっくりインターネットの情報を拾うと、
・原子の直径は1億分の1cmで、電子は原子核の大きさの約1万~10万倍も離れたところを飛んでいます。
・原子核を1円玉の大きさとすると、電子は東京ドームほどの距離(さらにもっと遠く)を飛び回っていることになります。
厳密な数字は置いておいて、何が言いたいのかというと、そんな原子が集まって分子となり物質になっている訳ですから、私たちが硬いと信じている固体も、本当はスカスカな構造なのだなということ。
ただその結びつきに特殊な力が働いているので、通常はカッチカチを保っている訳です。
カッチカチで辛そうな肩や背中などをケアするとき、今でもあの夢を思い出します。
「ここだって本当はスカスカなんだ、変化しないはずがない、ほどけないはずがない。」
そう感じながら手当てします。
体に手は通りませんが、気は通るようになってきます。
本当に手が通ってしまったらホラーですがね。
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