緊張が抜けないとき

ドキーッとする事があったり昔の恐怖が蘇ったりしたとき、身体が緊張したまま抜けなくなることがあります。

車でぶつかりそうになって、心臓のバクバクがおさまらずに気持ち悪くなったり。

災害など経験された方は、予報や警報に身体がガチッとロックしたようになってしまうかもしれません。


原始の時代、猛獣に出会ってしまったら…。

闘うか逃げるか、爆発的に身体を反応させる準備をする必要がありました。

交感神経が優位になって、脳からはアドレナリンやコルチゾールが放出されます。

血流は筋肉へ集中し、内臓へは一時おあずけです。

食物の消化なんかやってる場合ではないからです。

呼吸が早くなり、心拍数が上がり、汗が噴き出して、危険に備えます。

身体ってスゴイですね。

現代でも不安や恐怖に襲われると、この様な反応が起こっている訳です。

問題はその後です。

危険が過ぎたら、この緊張状態から抜けて元に戻って欲しいのですが、それがなかなか上手くいかないときがあります。

もしかしたら、ずっと危険と対峙しているような気持ちで毎日を過ごしていらっしゃる方もおられるかもしれません。

でも、そのままでは身体にも心にもよろしくないですね。


ケアをしていても、なかなか力が抜けない方がおられます。

そんな方に

「力を抜いてください。」

と言っても、

「力入れてませんけど。」

となりがちです。

緊張状態が続きすぎて、ご自分でも力が入っている意識がない。

力の抜き方がわからなくなってしまうのですね。

そんなときは、例えば仰向けだったら(身体の状態にもよりますが)、一度自力で頭を持ち上げた状態を数秒キープしてもらってから、サポートしながらフッと脱力して降ろしてもらいます。

余分な力が抜け始めることが多いです。


セルフでするときは、仰向けにドタッと寝ます。

拳を握って全身にグーッと6~8割くらいの力を入れて10秒程。

フッと脱力して20秒程。

これを2~3回繰り返します。

血液がブワッと巡って、呼吸が深くなる感じがしませんか?

身体が「緩む感覚」を思い出して、リラックスが始まります。


寝る前の安眠術としてもオススメです。

今日もほんわか

~心と体のほんわか手当て~ ケアサロン ほんわか 堤文子ブログ

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