小指を使う
今日は、手がお疲れ気味の方とお話したので、小指がテーマです。
腱鞘炎やテニス肘の予防にも繋がる話かと思います。
日常的に重たいものを持ったり押したり捏ねたりが多い方。
利き手の親指・人差し指・中指が少し腫れぼったく、親指の付け根や手首に負担がかかっているように感じました。
「もしかしたら、小指を使うように意識すると、楽になるかもしれませんよ。」
とお伝えすると、そういえば全然使えていないかもとのこと。
ゴルフや武道、楽器をされる方など、小指・薬指を使う練習をされている方もおられるでしょう。
でも日常生活で小指や薬指を意識することは、なかなか少ないかもしれませんね。
実験体感してみましょう。
「小さく前へならえ」の様に、肘を軽く曲げてパーの手を前へ伸ばします。
親指から順に、人差し指~中指を折り込んでいくと、肘が外側へ逃げて、脇が開いてきませんか?
逆に、小指から薬指を折り込むと、脇が締まって肩が下がります。
肩甲骨~背中との連動がとれ、力を発揮しやすくなるのです。
体幹も使って持ったり押したりできるようになるので、腕や手を傷めにくいし疲れにくい訳ですね。
竹刀を握る手、柔道の道着を掴む手、相撲のまわしを引く手、どれも小指側の働きを感じます。
整体の勉強会に行っていた頃、先生に小指を意識するようにとよく言われました。
小指がおろそかだと、つい腕の力に頼ってしまいます。
小手先な感じ。
小指を使うとスッと腹に繋がって、いい気が出ます。
余計な力が要らなくなります。
「手の内」とは大事なことを表しますが、手の意識一つでこんなにも変わるのかと実感します。
例えば、車のハンドルを持つとき、重たい手提げ袋を持つときなど、小指・薬指を使ってみてください。
試した感想など聴かせていただけたら嬉しいです。
今回書きながら気づいたこと。
羽生結弦さんのスケートの振り付けにもありますが、そうか、陰陽師の手は人差し指・中指を立てているのではなく、小指・薬指を折り込んでいたのか~、と勝手に思ったのですがどうなのでしょうね?
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