膕(ひかがみ)
先月母が膝関節の手術をしました。
当分は入院でのリハビリです。
高齢ですが順調に回復しているようで、頼もしく思います。
手術に備えて、プールでの運動や食養生していたのがとても効いている様子。
コロナ禍で見舞いには入れませんが、電話やメールから前向きに頑張っている姿勢が伝わってきます。
家事をしなくていいのも、ある意味バカンスみたいで良いらしいです。
リハビリで、膝の裏を擦るように指導されているそうです。
「なるほどそうよね!」と思いました。
私もケアで大切にしているポイントの1つです。
膝が痛いときはもちろん、腰に不具合があるときも、膝裏を押すと痛いです。
また、心身が弱ったときも、体の裏側が縮むので、膝裏は硬くなります。
かんたんケアとしては、軽い圧で横方向に揺らす程度で擦ります。
「腰まで繋がってるイメージで擦ってみて。」
と母に伝えると、
「そういえばこの頃腰が痛くない!」
と。
手術で痛い思いはしましたが、手厚いケアのお陰で他のところも回復しているのでしょう。
膝の裏のことを膕(ひかがみ)と言います。
剣道や弓道では、「膕を伸ばしなさい」と指導されるとか。
重心や体重移動にとても大切なのだそうです。
体を表す漢字の偏、肉月(にくづき)に國(くに)。
全身を治める力が秘められている場所のような気がします。
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