スキンケアも健康の道
“肌のお手入れ”というと、美容のためをまずイメージされるかもしれません。
エステを施術させていただいて肌がイキイキすると、皆さま笑顔になられます。
気分がリフレッシュされるのも大きいようです。
肌の調子が良いと嬉しかったり、肌トラブルに深刻に悩んだり。
肌は、心の健康やコミュニケーション、その人のパーソナリティーにも大きく影響しますね。
脳の重さは1.2~1.5kg。
内臓で最大の肝臓は1.0~1.5kg、次いで心臓250~300g、腎臓100~150gくらい。
肌はおよそ3kg、皮下組織まで含めると10kgにもなり、面積は成人で畳1畳ほどもあります。
実は、肌は人体最大の臓器なのです。
その機能も重要です。
大切なものが出ていかないように、有害なものが入ってこないように、選別調整してくれています。
そして体の中と外を隔てる単なる膜ではなく、最高の感覚器官です。
圧力や温度湿度を感じるだけではなく、光や音も感知して考えることができる“体表の脳”とも言われます。
また、近年では免疫やホルモン合成にも大切な役割を果たしていることがわかってきました。
愛情や幸せホルモンとして知られてるオキシトシンは脳の視床下部で生成されますが、肌内部でも分泌されるそうです。
肌に優しく触れることで、オキシトシン分泌が増加します。
肌の再生も促しますし、幸福感に繋がっているのがよく解ります。
また、ストレスホルモンとして知られるコルチゾールは副腎皮質から分泌されますが、表皮が乾燥した時にも表皮ケラチノサイトで合成・放出されるという研究結果があります。
肌がカサカサすると心もカサカサする、これもまた裏付けですね。
うつ病患者はコルチゾール値が高く、オキシトシンやセロトニンは症状を緩和することが知られています。
優しく肌を保湿するようなケアは、辛いときの助けになるかもしれません。
内臓を取り出して洗ったり休めたりすることはできませんが、肌は手軽に直接メンテナンスすることができます。
くたびれた畳を1枚蘇らせると考えると、なかなかの仕事量。
それでも手を抜かずにスキンケアすると、すぐ翌朝にだって目に見えて成果を感じることができます。
健康増進の1つという意識を持って、スキンケアしてみられるのはいかがでしょうか。
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