“場”慣らし

シンガーソングライター 藤井風さん(24歳)の“Free”Liveが話題になりました。

2021年9月4日、日産スタジアムでたった1人のピアノ弾き語り。

雨の中行われた無観客のライブは、全世界に生配信されたそうです。

私も後日YouTubeで観て、圧倒されました。

CMやドラマ主題歌で耳にして、声や歌や楽曲の魅力は感じていたのですが、ピアノうまっ!リズム感もソウルも素晴らしい。

凄すぎて、なんだか落ち着かなくなるくらいでした。


ライブ前後の日々に密着したドキュメンタリーがNHKで放送されました。

そこには、ひたむきに練習する姿や不安も緊張もあって、天才的な彼も人なのだとちょっと安心しました。

ライブMCからも彼のスピリットが伝わりますが、密着の中で「ほぉっ!」と共感したことがあったので、今日はそのお話です。



初めて立つ大きな舞台、その場で圧倒されないよう、藤井風さんはライブの3週間前からスタジアムの周りで走り込みを行っていたというのです。

1周およそ1kmあるスタジアムの外周を、来る日も来る日も…。

ご本人曰く、「“場”慣らし。」

馴染まないところで実力を発揮することは難しい。

でも、慣れた場だとリラックスして力を出せるし、発したものの浸透もスムーズな気がします。

自分がその場に慣れるというのもあるし、作物の為に土を耕す地均し(じならし)にも通じるかもしれません。

自分の波動をその“場”にすり込んでいくような。

大切なのは、その“場”に自分を受け入れてもらうことだと思います。


実は私も以前、神社でのイベントを控えて3週間毎日お参りに通ったことがあります。

神様へのご挨拶なら、21日必要だろうと。

個人的に自分が転機だったこともありましたし、特別な場に迎え入れていただいたことへの感謝と皆の無事を祈りました。

3年間毎年イベント前に通って、一区切りにさせていただきましたが。


藤井風さんの「“場”慣らし」という言葉と3週間という数字を聴いて、あのライブが世界中でたくさんの人々を惹きつけている理由を感じました。

音楽もケアも、目の前の人を感動させたり癒したり元気づけたりするものだとは思いますが、同時に天だか地だか宇宙だか大いなるものへエネルギーを奉納しているような気がするのです。

そうしてまたたくさんの祝福や護りが、生きている私たちに降り注ぐ。

そんな循環が感じられるのは幸せです。

感謝しながら音楽もケアも続けていこうと思います。

今日もほんわか

~心と体のほんわか手当て~ ケアサロン ほんわか 堤文子ブログ

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