頭の重さはボーリングの球くらい
頭の重さは体重のおよそ10%と言われます。
体重50kgの方で5kg=ボーリングの球(11ポンド)くらいあることになります。
ちなみにボーリングの球選びも、体重の10%程度を目安にすると良いとか。
例えば5kgの米袋を担いで1日過ごすと想像するとゾッとしますが、頭がそんなに重いとは日常考えたりしないものですよね。
重たい頭を支えるには、背骨のたわみが必要です。
適切なカーブと動きがあれば、頭をしなやかに受け止め、重さを感じずにいられます。
でもこの頃は長時間のデスクワークやスマホ使用などで、この仕組みが上手く働かず悩んでいらっしゃる方が多いようです。
首の付け根がカチカチになったり、ストレートネック(首のカーブがなく真っすぐな状態)になったり。
首~肩~背中~腰のコリや痛み、しびれ、頭痛、眼精疲労、手足の冷え、吐き気、めまい、だるさ…等々。
脳への血流や脳脊髄液の循環が悪くなっているので、頭が働かなかったり全身症状が出るのも頷けます。
そんなときのセルフケアです。
仰向けに寝て、首の付け根~後頭部辺りに手の平を当てて敷き、軽く舌を噛みます。
これでぼんやりするだけでも、随分良いと思います。
アドバンス編は、そのまま指を立てます。
触れて気持ちの良い場所に指がしっくり来たら、指を押し上げずに頭の重みを乗せるだけです。
気持ち良く感じても、くれぐれも強く揉んだり押し込んだりなさらないように。
首の後ろ中央の窪んだところは昔から盆の窪(ぼんのくぼ)と言って、エネルギーの出入口とされます。
その数cm内側は延髄で、大切な神経が通っていますので、強く刺激せずに自重をそっと乗せてください。
大事なのは、押すことより脱力です。
映画『キス・オブ・ザ・ドラゴン』(2001年)には、題名通りの禁断のツボが登場します。(ネタばれ注意↓)
架空でハッキリとは解らないのですが、恐らく盆の窪あたりのように見えました。
そこに鍼を刺されると、体中の血液が頭部に集まり、目や耳や鼻から血を流して死に至るという設定です。
という訳で、刺しちゃダメ、強い刺激も要りません。
そ~っと頭の重みを乗せてリラ~~~ックス。
実はこれが、私の施術でも講座でも一番大切にしているケアです。
0コメント