「やりはじめないとやる気は出ない」
もう20年程前に出会った言葉です。
脳研究者・池谷裕二(いけがや ゆうじ)さんの言葉で、コピーライターの糸井重里さんが紹介されたものでした。
以来ずっと、事ある毎に思い出すフレーズです。
「やりはじめないと、やる気は出ません。
脳の側坐核が活動すると
やる気が出るのですが、側坐核は、
何かをやりはじめないと活動しないので。」
なるほど「やる気がしないからやれない、やらない」のではなく、やりはじめていないからやる気がしないのは脳の働き的に当たり前なんですね。
車もエンジンをかけないとかからない、走らない、みたいな?
やりたくなくてもやりはじめてみると、何となくやり続けられたり、だんだんやる気が出て来たり。
確かにそんな経験よくあります。
実は一昨日から、嬉しい悲鳴の中このフレーズを繰り返していました。
知人から梅の実を採りにおいでといっていただき、梅を7~8キロ。
お庭のフキも持って行ってとのことで、葉っぱ付きのフキひと抱え。
続けて、以前から約束していた姉のところのビワをもぎに行って、ビワ4~5キロ。
ちょうど義母さんが畑から採って来て処理中だったラッキョを2キロくらい。
一日で一気に恵みをいただき、大収穫祭になってしまいました。
その量と手間に途方に暮れながらも、とりあえずやりはじめてみるんだと挑みました。
梅はジャムと梅酒を仕込んで、梅干し用は追熟中。
フキは母が煮物、甘酢漬け、佃煮、葉は炒め物にしてくれました。
ビワはひたすら剥きに剥いて、シロップ漬けに。
ラッキョも母と協働で漬け込みました。
ご近所にもあれやこれやでおすそ分けして、2日がかりでなんとか目途が立ちました。
後は梅干し仕事を残すのみ。
やりはじめたら何とかなるものですね。
買った方が断然安くて楽チンなものもあります。
でも、手間を惜しまず材料費もかけて仕込んだ自家製は、やっぱり美味しいし元気が出るんですよね。
それにしても驚きだったのは、この言葉が世に出た頃の池谷さんはまだ30歳くらいだったということ。
その10年後(今から10年程前)の池谷さんと糸井さんの対談がWebで読めます。
おもしろいですよ。
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