空気を感じる
横断歩道のない道を渡りたそうにしている女子中学生がいたので、車を止めました。目の前を横切った彼女は、くるりとこちらへ向き直りニッコリとお辞儀をしました。彼女はマスクをしていましたが、ちゃんとニッコリが伝わってきました。私も笑顔が溢れました。
せっかくのニッコリがマスクで見えないのは、とっても残念です。
マスクで困ることもいろいろあります。聴こえを補うには口元の情報が大切ですし、健康状態のチェックにも顔色がわかりづらい。何かが臭うとき、これか?マスクか?私の息か?なんてこともあります。
でも、「マスクで相手の表情が見えないと不安で…。」というのはどうでしょう?
人は言葉や表情が発達して、豊かなコミュニケーションがとれるようになりました。すばらしいことです。でも、今は言葉や表情に頼りすぎてはいないでしょうか。
心はその人が醸し出す空気に現れ伝わります。
どんなに微笑んで優しい言葉を使っても、愛が無ければ嘘くさい。無表情で黙っていても、あったかい人の側はあったかい。気丈に振舞っていても、心のSOSが響いていることも。
マスク生活は、自分が発する空気を意識したり、相手を空気ごと感じるセンスを思い出す1つの機会かもしれません。
日常いろいろありますが、心と言動のちぐはぐを減らして、なるべく長い時間を穏やかな心で過ごせたら良いなと思います。
そこに居るだけで心地よい空気を醸す人で在りたいです。
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